病気とケガ

嘔吐の原因

嘔吐の原因

嘔吐の原因

子どもは大人とくらべると、食べたものを吐いたり嘔吐したりすることが多いものです。
嘔吐するのは食堂や胃、腸などに何か問題がある場合が多いのですが、頭の中(脳)に原因があることもあります。頭の中に原因がある場合の方が深刻なことがあるので注意が必要です。
以下の資料を参考にしてください。

『乳児保育の基本』
責任編集:汐見稔幸・小西行郎・榊原洋一
嘔吐は、よく見られる症状でありながら、背景に重篤な病気が隠れていることもあるため、油断できない症状とも言えます。嘔吐は消化器疾患の症状であると同時に、脳疾患の症状でもあるからです。
嘔吐は、消化器や内耳あるいは脳自身に生じた神経信号が、脳の嘔吐中枢を刺激するために起こる胃の収縮反応です。嘔吐とその前に感じる嘔気(はきけ)は、本人にとっては不快なものですが、消化管の粘膜に強い刺激を与えるような食物を体外に強制的に出すという、からだを守る防御反応のひとつなのです。

  1. ウイルス性胃腸炎による嘔吐
    • 乳幼児の嘔吐の原因でもっとも多いのが、ウイルス性胃腸炎(いわゆるおなかの風邪)です。脱水によって重症化することもまれではありませんので、1日に何度も嘔吐を繰り返す場合は、受診しましょう。
  2. 脳疾患による嘔吐
    • 頭部外傷による頭蓋内出血での嘔吐です。例えば、転落などで頭を強く打ったときに脳を覆っている硬い膜(硬膜)と脳の表面の間に出血する硬膜下血腫の主症状は、頭痛、嘔吐そして意識障害です。頭を打った直後から30分以内に、そのような症状が表れます。
    • 机の角などで頭を打つと、硬膜の中を走っている細い動脈が切れ、硬膜外血種と呼ばれる出血が起きます。この場合には切れる血管が細いので血の塊が大きくなるまで時間がかかり、症状が表れるまでに数時間かかることがあります。
    • 髄膜炎、脳炎など脳の感染症です。通常、高熱などの感染症状がありますが、頭痛、嘔吐が主症状となります。
    • 乳幼児だけに見られる特殊なタイプの脳疾患である急性脳症です。これは、インフルエンザなどの感染症に合併することもありますが、急速に脳がふくれ(脳浮腫)、頻繁な嘔吐、意識障害が急速に出現する重篤な病気です。

※ 子どもが頻繁に嘔吐する場合は、すぐに医療機関を受診することを原則にしてください。

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