こんな時どうする?

うそをつく 

うそをつく 

うそをつく 

「うそをつくことはいけないこと」とわかっているのに、ついついうそをついてしまう。この頃の子どもには、そんなことがよくあります。例えば、次のような例があります。
エミちゃん(仮名)は、保育園で遊んでいたおもちゃをポケットに入れて持ち帰ってしまいました。そのまま家に帰るとお母さんにわかって叱られると考えたエミちゃんは、帰り道の途中で突然しゃがみこみ、「あっ、お母さん見て、保育園と同じおもちゃが落ちてたよ」と、さもそこで見つけたような言い方をしました。明らかにうそだとわかることなので、お母さんがつき詰めてきいてみると、翌日も同じおもちゃで遊びたいと思い、先に他の子に使われないように持ってきてしまったそうです。
自分の子が、こんな見え透いたうそをつくと、お母さんとしてはどうしても怒ったり、厳しく叱ったりしてしまいがちですね。でも、このようなうそはすごく特別なことというわけではなく、比較的よくあることなのです。
「このおもちゃで遊びたい」「これがほしい」という所有欲が発達し、その欲求に負けてしまい、でもいけないことだとは理解している、このような葛藤の中から起こった出来事だということができます。
もちろん、勝手にもちかえる、人のものをとる、うそをつく、このようなことは「絶対にしてはダメよ」と言い聞かせ、教えることは必要です。ただ、「うちの子だけが特別にうそつきなんだ」というわけではないので、過剰に心配してしまい感情的に叱る必要はありません。何度も繰り返しになるかもしれませんが、ことの善悪を根気強く教えてあげてください。
子どもは、こういう経験を通して、道徳性を身につけていきます。まずは「大人に叱られるから悪い」という判断をするそうです。そして、6歳以降・・徐々に「なぜ悪いのか」を理由や状況を踏まえて考えられるようになっていくと言われています。そのためにも、こういう経験はとても重要なことなのでしょう。「うそをついた」ときが、道徳性を学ぶチャンスなのかもしれません。

また、うそをつく、ぐずる、わがままを言うというような親を困らせるような行為の裏には、「周りの関心をひきたい」「認めてもらいたい」といった気持が隠れていることもあります。そういう可能性もあるかもしれないと思ったら、「うそなんかつかなくても、あなたのことはちゃんと見ているよ、関心をもっているよ」というメッセージを送ってあげてください。それだけでも、子どものうそが減っていくということも、この時期はよくあることなのです。

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