あせらず「しつけ」

過干渉はどう?

過干渉はどう?

 前回は「放置」について書きました。
それでは、「過干渉」はどうでしょうか。こちらも陥りがちです。

食事中の出来事です。おかあさんがとてもきれい好きな方だったのですよね。子どもの手や口が汚れると、サッとナプキンで拭きます。食事中、ずっとそれを繰り返します。また、子どもが自分で食べると服や机が汚れるからと、全て食べさせているおかあさんもいました。

その子達がどのように成長したと思いますか?これは、一例ですから必ずこうなるというわけではありませんが、子どもが年長になったとき、ちょっとでも手が汚れると大泣きをし、服が汚れると、そのたびに怒って着替えに行きました。
デザートがスイカだったときは、デザートの間に何度も服を着替えに行き、最後は服が足りなくなって大泣きしていました。

 清潔を保つというのは大切なことです。食事の前に手を洗ったり、汚れたら服を着替えたり、鼻水が出たら拭いたりしますよね。しかし、子どもにやらせると後片付けが大変だから親がやってしまうという行動は、子どもの学びの機会を奪うことになります。自分で食べるうちに、服を汚さないで食べるような技術が身につきます。子どもは全てが学びです。5歳になったら、自動的にこぼさないで食べられるようになるわけではありません。練習しなくては上手にならないのです。

「見守る」という技術

 「過干渉」が及ぼす影響も大きく、子どもの自立を遅らせる可能性があります。
小学校に行ったときに、給食を食べるたびに泣いていたら、友達に笑われますよね。

 そういうわけで、大人は、できることは子どもにさせ、できないところは手助けをするというポジションを守る必要があります。年齢・発達など個人差もたくさんあります。食べるのが好きな子と小食な子がいるように、その子どもによって手助けや自分でできる範囲が違いますから、大人も頭を使っていく必要がありますが、前にもお話したように、間違えてもいいんです。

 やらせてみて、まだできないようであれば、もう少し先に延ばせばいいし、ちょっと頑張ればできそうなことであれば、失敗してもやらせてみたらいいと思います。

 ポイントは、自分の子どもをよく観察して、「いい塩梅」をみつけることだと思います。

 大人がやってしまったほうが早くて効率的なことは山ほどあります。しかし、ここが我慢のしどころです。
子どもが自立した大人になるためには、ひとつひとつできるようになる必要があります。

 「見守る」という技術を身につけていきましょう。

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