あせらず「しつけ」

躾(しつけ)について考える

躾(しつけ)について考える

 躾(しつけ)とはいったいどのようなことを指すのでしょうか。
辞書を調べると、礼儀作法をその人の身につくように教え込むこと、またその礼儀作法と書かれています。

「礼儀作法を教え込む」・・・この解釈は人それぞれ違うことと思います。

著書からの抜粋

【精神科医の佐々木正美先生のコラム】から一部抜粋します。
~しつけは、その時代時代の文化や価値観によって内容が変わってくるものですね。
例えば食事の時に何を重んじるかは、昔と今とでは随分違うでしょう。昔は食事の時間は礼儀作法が重視されましたが、今では作法には多少目をつぶっても、楽しくおしゃべりしながら食べることをよしとする傾向があります、何をどうしつけるかは、その時代の文化によって違ってくるわけです。
 しかし、内容は時代と共に変わるとは言え、基本的なものは変わりません。しつけとは、その子にどう育ってほしいのか、何を身に付けてほしいのか、家族や社会が期待していることを、その子が自主的、自発的に動けるよう教えていくこと。期待する行動が習慣になって、考えなくても自然とできるようになることがしつけといえるでしょう。~
研究員からのコメント

あくまでもその子が「自主的、自発的に動けるように」教えていくことと話されています。
決して一方的で、強制的な教え込みではありません。

推薦図書としてご紹介している【臨床心理士の長谷川博一先生の著書】からも一部抜粋します。
~手塩にかけて育てた子どもが事件を起こしてしまった・・。現象として、これは『しつけの失敗』の典型でしょう。前章で、社会を騒がせた少年事件の数々をあげ、彼(彼女)らの多くが、母親からしっかりしつけられた過去をもつという共通性を指摘しました。同時に、そんな母親たちも、子どものためを思ってしつけてきたのだということも強調しました。「いい子になってほしい」という親の愛情。これがしつけの暴走を招き、結果的に悲劇を招いてしまうというパラドックス・・~
研究員からのコメント

 「お母さんはしつけをしないで」というインパクトなタイトルの本ですが、決して「しつけは必要ない」という意味ではなく、「しつけでがんじがらめにならないで」ということを伝えたいのではないかと思います。

「ほどほど」が一番

躾(しつけ)について考える

私たちは、地域の中で生活しています。幼稚園や保育園に行けば、他の家族や子どもが目に入ります。焦りもあるのでしょう。
 お姑さんからの目もあるのでしょう。「きちんとしつけをしなくては・・」という焦りが、しつけを暴走させてしまうのかもしれません。

 私たちが出会うお母さん・お父さんはみなさん、本当に一生懸命に子育てをしています。思わず、がんばりすぎなくていいですよ。と声をかけたくなります。
「いいおかあさん」「いいおとうさん」である必要はありません。「ほどほど」が一番いいのです。
ぜひ、肩の力を抜き、ゆっくりと進んでいきましょう。子どもも同様です。「いい子」である必要はありません。その子らしさのある「生き生きとした子」でいて欲しいと思っています。

 それでは、礼儀作法とはなに?ということに、次回は触れてみたいと思います。

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