親になる前に 〜児童虐待の要因と解決策について

貧困による社会的孤立

経済的な問題
貧困による社会的孤立

われわれ日本人は高度成長期を経て、バブルを経験し、経済的な感覚が1960年代以前とは、変容してしまっているということがあります。

(滝川氏*2によると)高度成長期以前には世の中全体が貧しく、皆が皆貧しい中で、隣近所・親戚の絆を頼り、助け合わなければやっていけなかった、扶助し合わない限り生きられなかった。子育ても『昔は地域の共同性によって子育てが支えられていたのに』と懐かしみ惜しむとき、貧しさがその土台になっていたことを忘れてはならない。

貧困による社会的孤立

ところが貧しさがもはや一般性をもたない現代では、貧しさは絆とはならずに逆に貧困は、そのまま関係的な貧しさ、つまり社会的な孤立を強いるものへと変わっってしまったと言える。
・・・その孤立が要因となり、また貧困そのものによる生活の疲れ・焦り・苛立ちが、子育て意欲の低下につながり、子どもへの虐待となることも考えられるということです。

参考
*2 滝川一廣「“こころ”はだれが壊すのか」洋泉社2003年発行より

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