親になる前に 〜児童虐待の要因と解決策について

成育歴の振り返りについて

世代間伝達
成育歴の振り返りについて

成育歴の振り返りについての方法論は、サイモンズ(Symonds1939)が“親の養育態度と子どもの性格・傾向の相関図”を提示し、家庭科の教科書に準拠した副教材(いわゆる学習ノート)で、従来から取り上げられています。
ただ生徒にとっては理解力・自己洞察力・自己開示が必要とされ、個々の生徒により取り組みに差の生じることの多い教材です。

女子生徒は一般に心理分析などには喜んで積極的に取り組みますが、男子生徒はテレがあるのか、どうも積極的とは言えませんので、少々淋しい回答になってしまいがちです。
とはいえ、この教材の回答に自身の被虐待体験が語られていることも少なくはなく、中には現在進行形で対応が必要なこともあり、油断なりませんので、すべての生徒を注意深く観察できない状況では、行わない方が良いかもしれません。
過去を穿り出す課題ですので、当然、フラッシュバックなど、注意も必要です。
「やりたくなければ、やらなくても良い。ただし、それだとプリント点がつけられないので、“やりたくない”とは記入しておきなさい。」などの“しない選択肢”を用意し、自由度を持たせます。
内容を読まれたくない場合も、所定の場所にチェックを入れておけば、読まない、書いてある量を見るだけ、という約束もします。

虐待の世代間伝達

それからこの課題に取り組む前の説明として
「誰しも、我が子を虐待しようと思って親になるわけではないよね。でも、虐待する親がいる。何故か。普通、人は子育ての教育を受けないと自分が育てられたようにしか育てられない。虐待されてた人が、そのまんまやってしまう。だから、自分の育てられ方のどこが良くて、どこが良くなかったのかを明確に分けておく必要がある。どの親の育て方にも良い点と良くない点がある。良いところは自分が親になった時に真似すればいいし、良くない点は自分の子どもにはしなければよい。ここでは、どこが良くて、どこが良くなかったのか、冷静に、かつ客観的になって、振り返ってみてください。子どもと大人の中間地点に立つ皆さんならできると思います。親になってからでは、なかなか子どもだった時の気持ちは思い出せないものなので、今やる意味があるんです。」と説明します。
次に使用している教材を紹介します。

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