親になる前に 〜児童虐待の要因と解決策について

母親の負担感

養育者の心身の状況
母親の負担感

また、寝不足に関しては、赤ちゃん自身も生後1〜2か月くらいまでは、夜に起きて、昼に寝るというリズムの時でもあります。
NHKで2016年2月に放送された『ママたちが非常事態』で、なぜ産まれたての赤ちゃんは夜に起きるのか、とか産後うつのメカニズムや夫に対する苛立ちの理由などが詳細に解説されています。
私なども『26年前に解説してもらえていたら、あんなにしんどい思いしないで済んだのに!!』と叫びたい気持ちになったくらいの内容です。
今年以降の生徒には、必ず見せておこうと思います。

母親の心身の状況が子育てに及ぼす影響について、厚生労働省の母親の子育て負担感の調査(2003)では、“子どもを持って負担に思うことがある”は2001年79.5%、2002年85.6%、2003年86.1%とその数値は高く、しかも増加しています。
2003年のデータでは“自由な時間がない”58.6%、“身体の疲れ”32.0%、“目が離せず休まらない”22.8%と母親の過労による養育力の低下した状態と母親が一人で育児を背負わなければならない状況が読み取れます(厚生労働省2003)。
その後のデータがないのですが、母親の孤立感とそれに伴う疲労感はさらに増していることでしょう。

そういう実態を女子生徒に知らせると、育児に対して腰が引けてしまうだけで、より少子化が進みそうなので置いとくとして、男子生徒には、ぜひとも教えておきたいことです。
いかに母親が大変で、疲れていて、誰かに助けを求めているか。
そこまで説明して、男子生徒に「誰が助けるべき?」と質問しますと、「夫!」と答えが返ってきます。「夫って、つまりは、未来のあんたたちってことやねんで?わかってる?」と言うと、「イクメンなったら、良いんやろ!?」と。そこまで答えられたら、まあ、いいか、という感じです。

【参考資料】
渡辺久子「虐待と関係性の世界:むき合い、ふりかえり、気づきあう」
子どもの虐待とネグレクト15号-2 P121-P129 日本子ども虐待防止学会 2013年
NHKスペシャル 「ママたちが非常事態!? 〜最新科学で迫るニッポンの子育て〜」 2016年2月放送

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