親になる前に 〜児童虐待の要因と解決策について

夜泣きの対処は、母親の精神的支えの確保から

赤ちゃんの“泣き”とAHTについて
夜泣きの対処は、母親の精神的支えの確保から

乳児期後期(7〜10か月頃)の赤ちゃんは、昼間の記憶が残っていて、その記憶が表出し、夜中に泣き出す。で、泣きだしたら止まらない。抱っこしても、オッパイあげても、また泣きだす。車に乗せて1時間ドライブしたら、すっかり目が覚めて、一応泣き止んだ。けど今度はまた寝かせるのに一苦労・・・。

“なんで!?”と、叫びたくなるような日々を送ったママパパも多いことでしょう。

でも、その原理が理解できていれば『ま、しゃーないな』と開き直れるのでは?

これもNHKのお世話になりましょう!

夫婦間の協力があれば、乗り越えられる!はずなのですが、そう単純にはいかない理由も『ママたちが非常事態』では明らかにされています。

ダンナが手伝ってくれようとしているのに、イチャモンつけて拒否ってしまう。

ダンナがそばに来ると“何かイライラする”。

そんな経験も、ママたちの脳の働きが原因、とわかって対処すれば何ということもないのですが、わかっていなければ離婚の原因となってしまう。

このあたりのメカニズムについても、『ママたちが・・・』で。

『育児不安の発生機序と対処法略』の著者、輿石薫 氏は子どもの“泣き”に答えようとする親の努力の継続には、母親の精神的支えおよび経済的ゆとりなどの要因が大きな必要条件となると言っており、特に母親の年齢や疾病障害などの、育児を遂行する親の力に起因することや、安定した育児を行う条件である夫婦関係や経済不安などの生活基盤といった問題の累積が、虐待に強く影響していると考えられ、“泣き”が虐待に発展してしまう要因となることも報告しています(輿石薫『育児不安の発生機序と対処法略』風間書房2005年発行)。

虐待は赤ちゃんが泣くからベッドに投げつけた、という単純な行動ではなく、その間には、ダンナが手伝ってくれない、明日ミルクが切れるけど、買うお金が足りない、掃除をちゃんとしないと舅姑にまた叱られてしまう、ウツウツとして心が晴れない、・・・など多種多様な問題が横たわっていることが想像されます。

安定した夫婦関係と経済的な安心が、毎日毎日毎日毎日続く、赤ちゃんの“泣き”への対処の基盤になっているということです。

『お父ちゃんの責任は重いんやで。
その重さを引き受ける覚悟ができてから・・・・やで』と。
男子生徒にはしっかり伝えておきたいことです。

【参考資料】
NHKスペシャル「ママたちが非常事態!? 〜最新科学で迫るニッポンの子育て〜」2016年放送
輿石薫『育児不安の発生機序と対処法略』(風間書房2005年発行)

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