親になる前に 〜児童虐待の要因と解決策について

孤立した養育環境について

孤立の意味

孤立・・・ひとりポツンといること。仲間がなく一つだけで存在すること。
対立・対応するものがないこと。
孤独・・・ひとりぼっち。頼りになる人や心の通じ合う人がなく、ひとりぼっちで淋しいこと。寄る辺ない身。
孤は親のない子、独は年老いて子のない人のこと。

何故、児童虐待の要因に関する文献や調査では“孤独”ではなく、“孤立”となっているのか、ここで書くにあたって気になり始め、辞書をいろいろ調べてみると、“孤独”の方が情緒的な面を含む言葉であると確認できました。
情緒面を排し、状況を表す言葉を採用して、“人によっていろいろ”ではなく、孤立した状況の全員に関することとして扱って行こうということのようです。

ただ、ひとりで、ポツンといること。
それは、誰もいない、誰も助けてくれないという状況とも言えます。
人は精神的にも身体的にも健康な状態であっても、孤立した環境が続くと、精神を病み、そのうち身体も蝕んでいく・・・。そんな経験、皆さんにはありませんか?
嫌なことも、誰かを飲みに誘って、ぐちゃぐちゃ愚痴を言う間に、何だかすっきりしたとか、腹の立ったことを100人に言ってやろうと、言い倒しているうちに20人くらいで十分気が済んだとか・・・。しんどいことを人にチョットでも言える環境って、精神安定のためには、ものすごく重要ですよね。
逆に、辛いことを誰にも言えない状況のしんどさ・・・と言ったら・・・。

健康な心の状態でも、ストレスを多く感じるのが子育て。
子どもを育てる中での孤立は、その養育者である母親・父親にとって、いかに厳しいものか・・・。
虐待の予防学習を紹介する時、『どんなに時間がなくても、生徒に伝えておくべき内容として、孤立への対処として公的機関の紹介は欠かせない』と、言っています。
また、貧困のところで書いたように、“貧困がもたらす孤立”は身を苛むような辛さがあり、虐待との関連性は大きいでしょう。
孤立と貧困は、根深く虐待とつながっているように感じます。

孤立した養育環境について

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